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続・シャノンの耐火偽装

一昨日のエントリ"どうなる我が家のシャノン!?"のおかげで、昨日の閲覧者数が230を超えてしまい、吃驚のぱぱぃとままぃです。こんな辺境のブログとしては驚異的なビュー数ですが、内容が内容だけに喜んでいいものやら…。

昨夜の一報だといまひとつ詳細がわからなかったので、続報を調べてみました。そこで判明した要点は下記のとおり(註:以下の内容はあくまでままぃの理解の範囲です)。


  1. 今回の不正な試験体は全てエクセルシャノン社が提供していた(2009年1月9日朝日新聞朝刊/国土交通省報道発表資料
  2. 住宅用のサッシはエクセルシャノン1社が製造し、各社で販売していた(KNBニュース:下記参照)

  3. 該当の約5500棟の内訳は、エクセル社が約4100棟、三協約750棟、H.R.D.約530棟、新日軽約90棟、PSJ4棟とのこと。(asahi.com 2009年1月9日"樹脂サッシメーカー5社が防火性能偽装"

  4. 今回の認定取り消しが発表されたのは2002~2008年の製品だけど、実際にはエクセルシャノン社の前身というか親会社のトクヤマが最初に認定を受けた1995年から不正が行われていた。当時の不正は試験体の偽装ではなく、仕様よりも性能の劣る製品を出荷していた。(asahi.com 2009年1月9日"サッシ耐火偽装、認定取得当初から 性能劣る製品出荷"

  5. エクセルシャノン社は歴代の経営陣は不正を承知していた。現社長は"改修するにしても正規に認定を受けている製品がない。もっと早期に公表すべきだった"とのこと。(朝日新聞2009年1月9日付朝刊)



紙媒体では朝日新聞の朝刊が詳しく掲載されていましたが、asahi.comには一部しか掲載されておらず残念。netで見つけたなかでは、富山県のKNB NEWSが4社の関係など独自の内容が掲載されているので、転載します。なおリンク先には動画も公開されており、他にも記事があります。
KNB NEWS"樹脂製サッシ耐火性能偽装はどのように"

三協立山アルミなどが樹脂サッシの耐火性能を偽装していた問題です。
それでは、偽装はどのように行われていたのでしょうか。
まずは偽装に関わった4つの会社の関係からです。
ビル用の樹脂製サッシは、東京のエクセルシャノンと、新日軽の2社が委託生産しました。
そしてエクセルシャノンと新日軽、三協立山アルミの3社で設立したPSJが購入して各社で販売していました。
また住宅用の樹脂製サッシは、エクセルシャノン1社で生産し、各社で販売していました。
樹脂製サッシは火災の時に備えて窓枠の中の空洞部分に延焼を防ぐための材料を埋め込みます。
この段階で不正があったのですが、実は偽装は2重に行われていました。
まず耐火性能を調べる試験では、最初に申請した設計では試験にパスしなかったため、延焼を防ぐ材料を増やす偽装をして合格しました。
もう一つの偽装は、実際に製造した製品は、申請した設計よりさらに性能を落としていました。
どのくらい性能が落ちていたかというと、エクセルシャノンの説明では、20分の耐火性能が必要ですが、実際には13分でした。
そして偽装の理由としてはコストダウンがあると見られます。
サッシ1つあたり平均で1万円のコスト削減につながったということです。
背景には海外からの安い製品との競争があり、開発部門に焦りがあったと説明しました。
また、おととし、建材メーカーが製品を偽装して性能試験をパスしていたことが相次いで発覚したため、国土交通省が全てのメーカーに性能を調べ直して報告するよう求めていましたが、各社とも試験を行わないまま「偽装はない」と報告していました。
特にエクセルシャノンは、この時点で偽装を把握していましたが、改修費が莫大になるので、公表をためらったなどと答えています。

※http://www2.knb.ne.jp/news/20090109_18521.htm 改行位置のみ修正。

続いて読売新聞。
YOMIURI ONLINE"サッシ耐火偽装、前社長が隠ぺい黙認…国交省「極めて悪質」"

サッシメーカー「エクセルシャノン」(東京都)などが戸建て住宅やマンションに使われる防火用樹脂サッシの耐火性能を偽装していた問題で、同社では2007年12月の時点で当時の社長が開発部門から偽装の報告を受けながら、隠ぺいを黙認していたことが、同社の内部調査でわかった。
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 08年4月に交代した現在の社長も同様の報告を受けたまま放置し、組織ぐるみの隠ぺいが続いていた。国土交通省では「法令順守の意識が欠け、極めて悪質」と批判している。

 内部調査によると、同社の開発部門は、大手建材メーカー「ニチアス」(同)の耐火性能偽装問題が07年10月に発覚した後、国交省から不正の有無の報告を求められると、「偽装を報告すれば、サッシの窓枠全体の取り換えなど大規模な改修を迫られる」などと判断。当時の社長に対し、これまでの偽装の事実を打ち明け、調査をしないまま国交省に「偽装なし」と虚偽報告することの了承を得ていた。現在の中村辰美社長も08年4月の就任の際、偽装や虚偽報告の事実を告げられたが、改修用のサッシの開発を優先し、隠ぺいの継続を容認していたという。

 しかし、同年9月の同社の取締役会で、社外取締役として出席した親会社の「トクヤマ」(山口県)専務が、サッシの製造過程に不審点を指摘したことをきっかけにトクヤマ側にも偽装の事実が伝わり、同12月26日、エクセルシャノンはようやく国交省に偽装を報告していた。同社は今回、大臣認定の不正取得が判明したサッシ27種すべての開発に関与している。

 同社とともに大臣認定を不正取得していた「新日軽」(東京都)や「三協立山アルミ」(富山県)も、ニチアスの問題発覚後、国交省に同様に虚偽報告をしていた。両社は、開発部門の判断で経営陣の関与はないとしているが、同省はさらに経緯を調べるよう指示した。
(2009年1月9日14時32分 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090109-OYT1T00420.htm

各社の報道の基礎資料はこれですね。
国土交通省報道発表資料(平成21年1月8日)
"防火設備(樹脂製窓)の性能試験における不正受験等について"


***
なお我が家ではスタイルワン建築設計事務所の担当S氏とN氏よりお詫びのメールをいただきましたが、今回の件は不可抗力なわけで、スタイルワンさんから謝罪いただく必要は全く感じていません。むしろ甚大な影響を被っておられるだろうなぁ、きっと昨夜から対応に追われているのだろうなぁと、ぱぱぃと話しています。

ちなみに記録としてブログに書いてはいますが、実は我が家自身としてはこの問題、あまり気にしていません。耐火性能が20分なのか、13分しかないのか、消化作業や避難を考えるとその7分は確かに大きいです。でもそもそも耐火性能自体が試験という一定条件下での性能に過ぎないわけです。

そして何より一番大切なのは、"火を出さないこと"、これが基本中の基本だと思うのです。あと数箇所のサッシより重要なのは家本体の性能で、これについては全幅の信頼を持っています。シャノンサッシはごく一部の採用だったことが最大の理由ではありますが、そんなわけで今回の耐火偽装についてはさほど大きな問題としては気にしていないぱぱぃとままぃでした。

コメントでもいただきましたが、大体改修するための製品がないのだから、実質的には改修できないのでは?というのは一昨日からの最大の疑問です。それがわかっていて無償改修を指導する国土交通省はいかがなものかと(そう指導するほかないのでしょうけれども、なんともはや)。

一番影響を受けるのは、やはり着工中のおうちですよね。シャノンの窓枠ってサイズが特殊なのが多いので、パネルをシャノンサッシのサイズでカットした場合、別のメーカーの製品に交換するのはなかなか厳しいものがあるような。かといって認定を取り消された製品では、完了検査はおりないのでしょうね…。

何はともあれ以前の耐震偽装にせよ建材の不正にせよ今回の件にせよ、本来安全をまもるための"住まい"(や"食")の安全性を脅かす不正が後を絶たないことは、どういうことなのだろう?と考えてしまいます。

テーマ : 家作り日記
ジャンル : ライフ

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記事を読むと、

内部調査で判ったんではなくて、内部情報のリークですよね。多分。
世の中は少しずつ、風通しの良い会社へと進んでる気がします。

いやー、新建材って、これがあるから恐ろしい…


しかし、このように冷静に記事を書かれているブログの方が貴重です。

偽装だ!ショック!とか、儲け主義の会社は全て悪だ!とか、新日軽や
三協立山よりも聞いたこと無いエクセルシャノンとか言うのが先に来る
のはマスコミの陰謀だ!とか適当に書いてるブログは落ち着いて
欲しい…(笑)

おきらく旦那さま

朝日新聞2008年1月9日朝刊によると、
「公表に踏み切るきっかけになったのは昨年9月の取締役会。社外取締役のトクヤマ幹部が問いただし、エクセル側は同11月に事実をトクヤマ経営陣に報告。公表方針が決まった。」
とのことです。
現社長は昨年3月に報告を受けた、ともあります。

シャノンは、樹脂製サッシでは本当にパイオニアだったようで、建築業界の方のブログ等を読んでいるとショックは大きいようですね。
しかも95年に最初の認定を受けたときから、別の形とはいえ不正が行われていたというのだから、日本の樹脂製サッシの全体に影響を及ぼすように思います。

今後サッシの改修が行われるまでは、この件は記録していくつもりです。
プロフィール

pesori

Author:pesori
pesori(8歳児)とぱぱぃ(夫)との三人暮らしでしたが、2010年夏に第二子誕生し四人家族になりました。
専門職としてフルタイムで働く母親です。


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